■特別企画 #02■

アシュレイ・フードカンパニー・インク 代表取締役社長 デイヴィッド・アシュレイ氏×WDSC 対談インタビュー

 



・「狂犬」「お犬様」ホットソース好きなら誰もが一度は聞いた事のあるこの言葉、正常な犬が狂犬になった訳ではなく、最初っから狂犬というから驚きです。我々辛いもの好きは、その狂犬から訳もわからず「復讐」に遭ったりしています。最近では狂犬の数も増え、一匹でも追い払うのが大変なのに、数匹が群れになって襲い掛かってくる暴挙に出る始末!唐辛子抽出物を主体に構成された黒い ホットソースに涙した方も多いと思います。今回はそんな狂犬の生みの親である「アシュレイ・フードカンパニー・インク」代表取締役社長「デイヴィッド=アシュレイ」氏にお話をお伺いする事が出来ました。実は狂犬ばかりではなく、大容量&高スコビルが売りの「ワンミリオンスコビル」もアシュレイ氏による作品。アクの強い、しかし熱烈なファンも多いソースを次々と発表する彼の秘密に迫ります。第一回特別企画のデイヴ氏へのインタビュー同様、最低限同じ内容は踏襲しつつ、新たな質問も加える形で対談を進めました。
アシュレイ氏が日本や日本人と深いつながりがあり、日本食を毎週食べている事、箸を普通に使う事など、驚かされる事ばかりでした。

※尚、アシュレイ氏の言葉のニュアンスを正確にお伝えする為、「英語」とWDSC管理人による「日本語訳」併記とさせて頂いております。
※掲載内容及び画像等、全てアシュレイ氏本人に確認作業を依頼し、その承諾を得て公開させて頂いております。
※文章及びアシュレイ氏の画像は全てオリジナルのものですので、無断転載・引用は全て禁止致します。


■WDSC■
アシュレイさん、いつも我々に嫌になる程のハードな刺激をありがとうございます。早速ですが、ホットソースの仕事を始めたきっかけを教えて下さい。

■Ashley■
I wanted to make an all natural BBQ sauce that had a good taste and the hottest version started to sell the best so it lead me into the hot sauce business.

■アシュレイ■
とにかく全て、自然の素材を使って作られたバーベキューソースが作りたかったんだ。
そんな試行錯誤の中で美味しさと最高の辛さを兼ねたソースが良く売れてね、これが僕をホットソースビジネスへと導いてくれたと言えるだろうね。


■WDSC■
カテゴリは違えど、最初からソース(アメリカでは文化的にもバーベキューソースがすごくメジャーな存在。
日本での「焼肉のタレ」みたいな存在でしょうか)に興味をお持ちで、そこから発展してホットソースへ・・といった感じなんですね。
それではソースに携わるこのお仕事も長いんですか?


■Ashley■
17 years


■アシュレイ■
もう17年になるよ。


■WDSC■
17年!狂犬も人間の年齢で17歳なら、もう100歳を超える老犬・・・。
ところで、アシュレイさんの「Mad Dog」ブランドのホットソースは、日本のファンの間では「狂犬」「お犬様」などの愛称で呼ばれているのですが、冷静に考えると「マッドドッグ」って”とんでもない”名前ですよね?どうしてそんな強烈な名前をソースの名前にしようと思ったのですか?

■Ashley■
It was my nickname for years.


■アシュレイ■
「Mad Dog」は何年も前から僕のニックネームだったんだよ。(それでその名前をホットソースに使ったという訳さ)


■WDSC■
まさかアシュレイさんご自身のあだ名だったとは!多分みんな「狂犬みたいに(?)とんでもなく辛いから」と思っていますよ!
ここにまた新たな事実が判明・・。アシュレイさんの「好きな言葉」などはありますか?

■Ashley■
"Music"

■アシュレイ■
「音楽(Musicという単語の響きも?)」だね。


■WDSC■
日本人だと座右の銘とかそんな答えになりそうですが、スパッと「音楽」。激辛ソースを作るのにも、そのテンションを上げるのに必須なんでしょうか。
お仕事がオフの時はどんな風にして過ごしているのですか?

■Ashley■
Hang around with my family and my 9 year old son and cook dinner.

■アシュレイ■
9歳になる息子を含め、家族と一緒にいろんなところを回ったりして過ごすよ。夜ご飯を作ったりもするんだ。


■WDSC■
デイヴ氏の時もそうでしたが、やはりアメリカでは夫も積極的に家事に参加しているのが印象的です。
仕事も家事もしっかりこなす!この点は日本人も見習うべき点ですね。お好きな洋服のブランドなどはありますか?

■Ashley■
"Timberland"

■アシュレイ■
「ティンバーランド」だね。
※ティンバーランド:1918年創業のアメリカのブーツブランド。完全防水の「イエローヌバック」を用いたレザーブーツが有名。
現在はアパレルや雑貨など、様々なアイテムを展開しているが、そのいずれも高品質素材と高機能を売りにしている。


■WDSC■
Timbo(ティンバーランドの愛称)ですか!日本ではB系と呼ばれる、オーバーサイジングに着る方々用アイテムというイメージが強いですが・・。
それでは好きなシューズブランドも同じティンバーランドですか?あと、靴のサイズはどの位ですか?

■Ashley■
Size 14"New Balance" Sneakers

■アシュレイ■
靴のサイズは14インチ(33cm)で、好きなスニーカーブランドは「ニューバランス」だよ。


■WDSC■
足のサイズがアメリカンすぎる!14インチなんて日本では普通には売ってないですよ。
意外や意外、シューズに関してはスニーカー派で、ティンバーランドではなくニューバランスがお好きだとは。履き心地優先なんでしょうか。
お好きなアーティストにはどんな方がいますか?

■Ashley■
"Bono ( U2)"

■アシュレイ■
「U2」のボノ(Bono)が好きだよ。
※U2(ユーツー):アイルランド出身のロックバンド。ボノはボーカル&ギターを担当。アルバム総売り上げは1億7,000万枚を超える。


■WDSC■
U2!またデイヴ氏との共通点が。日本でも人気がありますが、アメリカでも非常に人気のあるグループという事なんですね。
それでは好きな食べ物&嫌いな食べ物を教えてください。

■Ashley■
Beef Teriyaki ?worst Brains..

■アシュレイ■
ビーフのテリヤキ(バーガー?違いますね・・)が好きだよ。最低最悪なのは”脳”を使った料理だな〜。
※アメリカの「テリヤキ」は日本のそれと少し異なり、テリヤキソース(teriyaki sauce)に肉を漬け込んで、それを焼いて調理する場合が多い。
そのテリヤキソースも、照り焼きと言いながら、実は日本のものと違い、ニンニクや胡麻の入った甘めのバーベキューソースだそうです。


■WDSC■
でた〜!日本が世界に誇る「テリヤキ!」嫌いなものが「脳料理」って、普通メニューにないですよね・・(笑)。
実質アシュレイさんに"好き嫌いはない"と考えていいみたいですね。。アシュレイさんの愛車は何ですか?

■Ashley■
"Chevy Tahoe"

■アシュレイ■
シェビーの「タホ」に乗っているよ。
※Chevy(シェビー)はシボレーの創始者の愛称がそうであった事から、シボレーを総称してそう呼ぶ場合があるそうです。
※「タホ」はシボレーの高級グレードSUV車両の名称。


■WDSC■
タホ、確かデイヴ氏が休日に遊びに行く湖もタホだった気が・・。やたら共通点が多くてびっくりですが―。
アシュレイさんが今一番したい事は何ですか?

■Ashley■
To see my son grow up.

■アシュレイ■
やっぱり・・息子の成長を見守っていきたいね。


■WDSC■

そういうセリフが爽やかに聞こえてしまうのは、アメリカンファミリー的家族愛だからでしょうね。
それではアシュレイさんの「夢」について教えて頂けますか?

■Ashley■
No more poor people any more hungry children.

■アシュレイ■
僕は貧困に悲しむ人々、そして同様に貧困で悲しむ子供達がこれ以上増えない事を願っているんだ。


■WDSC■
日本では「将来○○したい」とか「○○が欲しい」とかそういう"自分の"夢になりがちですが、アシュレイさんもやはり「どうしたら社会貢献できるか」
を常々考えていらっしゃるんですね。日本人についてはどんな印象を持っていますか?

■Ashley■
My best friend growing up was Japanese and his dad was a master French Chef and Sushi Chef, I have been eating with Chop Sticks since I was 5 years old. I eat Japanese food at least once a week and I have Organic Miso soup for breakfast every day.

■アシュレイ■
僕の親友は日本人で、彼の父親は熟練したフランス料理のシェフであり、寿司職人でもあったんだ。僕は5歳の時以来、箸を使って食事しているんだよ。
それに、僕は最低でも週一回は日本食を食べるんだ。有機農法の素材から作られた味噌汁を毎日朝食に飲んでいるよ。日本人と聞くと彼の事を思い出すんだ。
※アシュレイ氏は現在58歳で、日本人の親友がいた事から、なんと2歳の時から日本食を食べる機会があった事も教えてくれました。


■WDSC■
アシュレイさんに日本人の親友がいて、日本食を頻繁に食べている事、毎日味噌汁を飲んでいるなど、日本との関係の深さに驚く事ばかりです。
それでは日本という「国」についてはどんなイメージを持っていますか?

■Ashley■
Hard working people that enjoy life.

■アシュレイ■
人生を楽しみながら、一生懸命働く人々というイメージを持っているよ。


■WDSC■
やはり勤勉な民族というイメージを強く持たれている様ですね。日本食でお好きなものがあったら教えてください。

■Ashley■
"Beef Teriyaki"

■アシュレイ■
やっぱりビーフの照り焼きだよ。


■WDSC■
ここでも出た「Teriyaki!」余程テリヤキソース味が好きなんですね。。食べてみたくなってきました。
アシュレイさんは沢山の狂犬を飼っていらっしゃいますが、その中でも今お気に入りの狂犬ホットソースはありますか?

■Ashley■
357 Mad Dog Regular edition taste like a Chile pepper but has extreme heat.

■アシュレイ■
"狂犬357(357 Mad Dog)"かな。こいつは唐辛子の風味がありながら、それでいて凄まじい辛さも併せ持っているんだ。


■WDSC■
最強の狂犬がお気に入り!自分には唐辛子の風味など全く感じる余裕がない激辛ソースですが・・。
さすが開発者だけあって、微妙な風味も判断する舌をお持ちなんだと思います。
それでは日本の狂犬ファンの皆さんに何かメッセージをお願いできますでしょうか?

■Ashley■
We try to make quality food with the finest ingredients we can find, our pepper extract at the finest in the world, we buy from a company that separates the color for the heat of peppers so they have to treat their pepper in a much more healthy way. We also created the Joe Perry sauces that have been sold in Japan for the last 5 years. I am in the process of setting up a new web site that will be geared towards raising money for after school sports program and food pantries and it will have the ability to create your own labels that we can then apply to many different sauces that we will be offering...www.hotsaucehq.com.  

We love Japan and have been to many kendo demonstrations I also started making origami when I was 8 years old.

■アシュレイ■
私達は考えられうる最高の材料を使って、高品質な製品を開発するよう心掛けています。我々の使う”唐辛子抽出物”は、特に辛い唐辛子をしっかり色選別し、唐辛子を"健康増進の為の有効な方法として扱うべき"と考えている会社から購入しており、世界一素晴しい品質であると確信しています。
我々はまた”ジョーペリー”ブランドのソースも作っており、これらは5年前から日本で販売されています。
僕は学校のスポーツプログラムと食料配給所の設置促進へ向けた資金調達の為、今新しいウェブサイトを構築しているところであり、
この活動は、やがて我々が提供している多くの様々なソースに皆さんオリジナルのラベルを貼り付ける事が出来るようにするプロジェクトをも可能にするでしょう。(www.hotsaucehq.com.)


■WDSC■
お忙しい中、暖かい対応をありがとうございました。最後にWDSCのウェブサイトの印象と、私にも何か一言頂ければ・・・。

■Ashley■
I took a look at the site but I do not understand Japanese so it was had to understand the site, but I did see many of my products so that was a good thing.

■アシュレイ■
早速サイトを見させてもらったけれど、残念ながら僕には日本語は判らないから、サイトの内容の理解は難しかったよ。
だけど、多くの僕の手掛けたホットソースがWDSCにあるのを見て、それはGOODだと思ったよ!


■■インタビューを終えて■■
何しろ「MAD DOG」ブランドを擁しているメーカーだけに、どんなチリマッドネスな方なのだろうと最初ちょっと不安でしたが、実際には家族を大切にしながらも、ホットソースの材料となる唐辛子に並々ならぬ拘りをと自信を持つ方でした。何よりアシュレイ氏の親友の日本人の影響から、彼が日本と非常に深い関わりを持っていた事、それは彼が今も食べる日本食や箸を使うところなどに表れている部分などには驚くばかりでした。あと、やはりお国柄でしょうか、ご自身の仕事を通じて、社会貢献をしたいという気持ちが非常に強く感じられました。貧困に悲しむ子供達をこれ以上増やしたくない、なんて日本ではなかなか普通に聞ける言葉ではありません。良い意味でアメリカ的な考えをお持ちの方でした。多忙なスケジュールの合間を縫って快くインタビューに応じてくれたアシュレイ氏とスタッフの皆様に感謝と敬意を表しながら、今回の特別企画第二弾を終了とさせて頂きます。(WDSC管理人)


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